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2015年08月19日 (水) | 編集 |
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山 秀夫

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
64(ロクヨン) 下 (文春文庫) 動機 (文春文庫) ルパンの消息 (光文社文庫) 第三の時効 (集英社文庫) 陰の季節 (文春文庫)
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横山秀夫。

警察モノと言えばこの人!って感じで。

タイトルなんだろうかと思っていたところ、昭和64年に起きた事件を指す。
通称「ロクヨン」。
少女が誘拐され、身代金が奪われる。
少女は生きては戻らず。
犯人は捕まらず。
D県警の負の遺産。

刑事畑から広報に移動した三上は日夜新聞社の対応に追われる。
刑事畑と管理畑の権力闘争に揉まれ、本庁による県警の人事権介入も絡まる。

娘あゆみは失踪している。
ロクヨンの被害者の父雨宮氏は警察を信用しておらず協力してもらえない。
刑事畑からも管理畑からも相手方のスパイのような目で見られる。
苦しい立場の中立ち回る三上。

警察庁長官がD県に「ロクヨン」の捜査状況の視察に来る予定だったが、その前日に「ロクヨン」を模した誘拐事件が発生。
そしてクライマックス。


臨場感、緊張感がとてつもない。
後半は、文字を追うのが、ページをめくるのがもどかしい。
圧倒的な筆力。

おすすめです。



2015年08月16日 (日) | 編集 |
ロシア幽霊軍艦事件: 名探偵 御手洗潔 (新潮文庫nex)
島田 荘司 Toi8

ロシア幽霊軍艦事件: 名探偵 御手洗潔 (新潮文庫nex)
御手洗潔と進々堂珈琲 (新潮文庫nex) 龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫) 最後のディナー (文春文庫) 御手洗潔のメロディ (講談社文庫) 龍臥亭事件〈下〉 (光文社文庫)
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島田荘司。

久しぶりに御手洗潔。

ネタバレあり。




箱根に軍艦が現れ一夜にして消えたという謎。

ロシア革命後、ロマノフ家の生き残りがいたという説をモチーフにしている。
説というか、自分は生き残りだと主張した女性がいた、ということがあったそうだ。
本作では生き残っていたということにして物語が進む。

ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ2世の娘が生き延び日本軍とともに東へ進むも、その時点で革命兵かロシア兵かに犯され妊娠していた。
介護を担当した日本兵と思いを寄せあうが、身分が違う。
当時ドイツに唯一あったという(本当か?)飛空艇を飛ばし日本にたどり着く。
そこで産むが、日本兵とは離れ離れに。
飛空艇は直ちに処分された。
それが、軍艦が一夜にして消えたという謎を生んだのだった。

殺人事件とかではない。
御手洗が上記の謎を説いて終わり。



2015年07月02日 (木) | 編集 |
ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)
宮部 みゆき

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫) ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫) ソロモンの偽証: 第III部 法廷 上巻 (新潮文庫) 64(ロクヨン) 下 (文春文庫) 64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
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宮部みゆき。
久しぶりに長編を読む。

ネタバレを含む備忘録としてのあらすじは後ろの方に。

ミステリーというよりヒューマンドラマのような読後感。

これを映画にするというのだからかなり大変だろう。
宮部作品の映画化というと「模倣犯」が浮かんでしまうが。
なんにせよ、宮部作品は登場人物が多いのと、個々の描写が多いので、、、そのために長編化しがちだがそういう描写があればこそ感情移入しやすいとも言える、、、映画化にあたっては多々削るところもあるだろうな。
どんな映画になるか興味深い。










中学生柏木卓也が校舎の屋上から墜落死した。
事故死か自殺か他殺か。
いじめを苦にしての自殺か、いじめの過程での他殺か。
中学校の不良グループ大出俊次らに疑いがかかる。
学校、警察は他殺ではないとの考え。
そんな中、不良グループによる他殺だとの告発状が出される。
保護者、マスコミも巻き込み混乱の極み。
同校生徒の藤野涼子は真実を明らかにするため学校内裁判を行うと表明。
他校でありながら柏木卓也と塾が同じだったという神原和彦が大出俊次の弁護側に、藤野涼子が検察側になって、裁判が始まる。
大出俊次の無罪に進むように展開、藤野涼子も真実が分かればそれで良いとの考え。

物語の冒頭、電器屋のおじさんが店前の公衆電話で様子のおかしい少年を見かけていた。
その描写の後、柏木卓也が死んだ。
電器屋のおじさんが見たのは柏木卓也だというミスリードだ。
宮部みゆきだからそんなことはしないだろうと思いつつ、この点がこの作品のキーになるのだろうと思いつつ、展開が読めずにいた。

電器屋のおじさんが見たのは神原和彦だった。
柏木卓也は自殺をほのめかし神原和彦を巻き込んでいた。
そして最終的に校舎の屋上にたどり着き、神原和彦は柏木卓也を一人にして去る。
柏木卓也の死を知った神原和彦は、しかし事実は明らかになると思っていたがそうはならず、事態は悪い方向にばかり進む。
そこで様子を見に来たときに話し合われていた学校内裁判に加わることにした。

告発状を書いたのは三宅樹理。
大出俊次たちにいじめられていた生徒だ。
神原和彦は、大出俊次の普段の振る舞いが招いたことではないかという尋問をした。
誰かにハメられるような振る舞いがあったのだと。
ハメられたのだから大出俊次は無罪だ、という弁護をしているように見せかけた糾弾だった。
三宅樹理を救うための。

陪審員は、柏木卓也本人による未必の故意による柏木卓也の殺人という結論を出し、かかわった多くの人に一応の決着を見せて終わる。

文庫版の描き下ろしも収録されていて、本編の20年後という設定。
藤野涼子は弁護士になっていて、神原和彦と結婚したような様子。



2015年06月29日 (月) | 編集 |
SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書)
田中 浩也

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書)
2040年の新世界: 3Dプリンタの衝撃 トコトンやさしい 3Dプリンタの本 (今日からモノ知りシリーズ) 3Dプリンターで世界はどう変わるのか (宝島社新書) FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books) 3Dプリンターが創る未来
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3Dプリンタが電器屋で普通に売り始めてるのでだいぶ普及してきたなと思っていたけれど、思った以上にその使い方は進んでいたようで。
ネットワークで世界がつながり、“設計図”を送受信し、3Dプリンタで再現する。
“複製”されている、と。
物体が、物理的距離を越えてコピーされる、と。

3Dプリンタの性能が向上したり、利用できる素材が増えることでもっと可能性が広がるんだろうな、と。



2015年06月26日 (金) | 編集 |
文庫 堤義明 闇の帝国 (草思社文庫)
七尾 和晃

文庫 堤義明 闇の帝国 (草思社文庫)
西武王国―その炎と影 西武争奪―資産2兆円をめぐる攻防 文庫 世紀の贋作画商: 「銀座の怪人」と三越事件、松本清張、そしてFBI (草思社文庫) ミカドの肖像 (小学館文庫) 最強の経済ヤクザと呼ばれた男 稲川会二代目石井隆匡の生涯 (幻冬舎アウトロー文庫)
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堤家のことよく知らなかったので、ためになった。

普通の感覚じゃないんだろうなぁ、こんなにカネとか色々あると。。。



2015年06月23日 (火) | 編集 |
北斗の拳【究極版】 11 (ゼノンコミックスDX)
原哲夫 武論尊

北斗の拳【究極版】 11 (ゼノンコミックスDX)
北斗の拳【究極版】 12 (ゼノンコミックスDX) 北斗の拳【究極版】 13 (ゼノンコミックスDX) 北斗の拳【究極版】 14 (ゼノンコミックスDX) 北斗の拳【究極版】 15 (ゼノンコミックスDX) 北斗の拳【究極版】 16 (ゼノンコミックスDX)
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1部と2部の間を埋める物語が書き下ろしで収録されてる。
雲のジュウザの息子ショウザが出てくるけど、いったいジュウザは何歳だったんだろうか。。。
ショウザ結構大きいんだよね。
1部の後、ユリアを失って腑抜けになったケンシロウ。
ショウザの住む村のはずれで、ラオウの愛馬だった黒王と暮らしてる。
村が天帝の部隊に襲われ、ショウザは戦って散り、黒王は片目を失う。
そこでケンシロウは再び戦うことを決意し、復活する。

そのあとは、2部が収録。

そういえばずっと前、北斗の拳を知らない友達にあらすじを説明したら、「要は兄弟げんかの話ね」とあっさりまとめられたなぁ(笑)



2015年05月15日 (金) | 編集 |
孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫)
孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫)陳 舜臣

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孫文〈下〉辛亥への道 (中公文庫) 実録アヘン戦争 (中公文庫) 江は流れず―小説 日清戦争 (上巻) (中公文庫) 袁世凱――現代中国の出発 (岩波新書) 江は流れず 下―小説日清戦争 (中公文庫 A 71-10)


陳舜臣。

孫文が、数度の蜂起、亡命を経て、中華民国を起こす前くらいまで。
清末の、清政府や、諸外国の情勢との絡み合いについて、教科書レベルでしか知らなかったけれど、物語として読むと、よく入ってくる。
理解しやすい。
読後感として、孫文が目指した国と今ある国とはまた違う政体だろうなとも思う。



2015年05月12日 (火) | 編集 |
馬上少年過ぐ (新潮文庫)
馬上少年過ぐ (新潮文庫)司馬 遼太郎

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新装版 おれは権現 (講談社文庫) 新装版 アームストロング砲 (講談社文庫) 新装版 軍師二人 (講談社文庫) 人斬り以蔵 (新潮文庫) 幕末 (文春文庫)


司馬遼太郎。
短編集。

英雄児
河井継之助の生涯。
河井については、「峠」という長編でしっかり書かれているので興味があったらそちらの方が良い。
河井は幕末の日本で唯一ガトリングガンを買ったという。
が、越後長岡藩という小藩にいたこと、官軍の交渉相手が土佐の岩村高俊という小僧であったことが河井の不幸だった。
激闘のなか河井が負傷し、それがもとで死ぬと指揮できるものがおらず長岡藩は敗北。
河井ほどの人物を失ったのはもったいない。

慶応長崎事件
長崎でのイギリス水夫殺害事件と巻き込まれた海援隊。
福岡藩士金子才吉が水夫を斬ったが、海援隊に嫌疑がかけられた。
坂本竜馬、岩崎弥太郎、後藤象二郎らも出てくる。

喧嘩早雲
足利の足軽絵師、田崎早雲。
若いころは喧嘩ばかり、絵も評価されるんだがなんだかという早雲が幕末の動乱期に隊を指揮し藩を救い、人格が変わったかのようになり、「明治の二天(宮本武蔵のこと)」と呼ばれるようになる。

馬上少年過ぐ
伊達政宗の生涯。
言わずもがな。


重庵の点々
仙台伊達家の分家、伊予の伊達家のさらに分家の伊達宗純の病気を重庵(山田仲左衛門)が治療し、そのまま仕えて家老になる。
藩財政の逼迫を改めようとするが、もとからいる家臣たちはおさまらず重庵の専横を糾弾。
かつて助けられた宗純は、重庵は医者だとして命が救われるよう働きかける。
重庵は仙台藩預かりとなり余生を過ごす。


城の怪
大須賀万左衛門という浪人が、大阪城跡に出る物の怪を退治するため、知り合った松蔵と語らって退治に向かうが、他の侍に見つかり斬りあい、双方とも死ぬ。
この話が一番よくわからん。


貂の皮
脇坂安治が、赤井直正からもらった(奪った?)貂の皮のご利益で戦国時代を生き抜き、徳川政権下で大名として生き残る話。



2015年05月09日 (土) | 編集 |
バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)
バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)伊坂 幸太郎

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オー!ファーザー (新潮文庫) SOSの猿 (中公文庫) あるキング (徳間文庫) マリアビートル (角川文庫) モダンタイムス(上) (講談社文庫)


「ゆうびん小説」という形を取ったものらしい。
一話書くごとに抽選であたった50名にゆうびんで送る。
感想が返ってくる。
それを5話行い、6話目を書き下ろして単行本になったもの。

主人公星野一彦は5股していて、それとは別に借金を作って繭美という巨体の自称ハーフという監視者に<あのバス>に連れて行かれる予定だったところ、5股していた女性たちに別れを告げに行く。
最も普通の女性、廣瀬あかり。
バツイチ子持ち、ついていない女、霜月りさ子。
ロープを片手にビルの屋上からデパートやマンションに侵入したがる如月ユミ。
乳がんの疑いがあった神田那美子。
女優、有須睦子。

印象に残ったところを。
(後半によっているが。)

神田は再検査の結果を聞きに行き、一彦と繭美はこっそりその様子を見に行くが、作中検査結果は明らかにされない。
神田は数字を見ると語呂合わせをする癖があり(1818だったらイヤイヤ、といった)、病院では順番待ちの整理券が「115」でニコニコしていた。
「カズヒコ」と読めたのかもしれない。
語呂合わせが良い時は結果も良い、悪い時は結果も悪いという経験則があるという設定だったので、読者としては、検査結果も良かったに違いない、と思いたいところ。

有須が小さいころ年下の幼稚園児はパンになるのが夢だった。
パン屋ではなく。
5話のクライマックスで、一彦と繭美がエキストラとして映画に出ることに。
繭美は映画に出るのが夢だったらしい。
一彦の夢はと問われ、パンになることだったと答える。
傍らで有須と、マネージャー佐野(まるで感情のない人物としてえがかれていた)が泣いていた。

6話でいよいよ一彦はバスに乗る。
繭美が逃れる方法を提案する。
組織の上の人間は面白いことが好きだから、5股の女性たちの人脈を使って面白いことを起こすと言えば逃れるチャンスが生まれるかもしれない、と。
一彦は断る。
だったら、繭美が追いかけてきて助けてくれと。
霜月の話のとき、霜月の車に当て逃げした犯人(実は違ったが、クスリを持っていたので不知火刑事の御用となった)を、他人の車を奪って追いかけたことがあった。
そんな風にして追いかけてくれと。
一彦がバスに乗った後、バイクが来る。
繭美はバイクを奪う。
キックしても動かない。
10回キックして動かなかったら追わない、と繭美は決める。
繭美は何かと、「じゃぁ、10秒」とか「じゃぁ、10回」とか言うとあった。
10回目をキックしたところで物語は終わる。

はっきりとした結論を書かずに、読者の想像に任せるというところが、、、分かるけど、、、はっきり救いもほしいなと思ったり、伊坂さんだしなと思ったり。

ここに書いた以外にもいつものとおり伏線みたいなものが散りばめられていて、「あっ、これは」と気づきながら読む。


ロングインタビューが巻末にあって、太宰治の未完の「グッドバイ」を完成させようというところから始まったらしい。



2015年05月03日 (日) | 編集 |
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小林よしのり含むイイ年したオトナ4人が熱く語ってます。
文字通り白熱。

社会学的な論じ方で面白かったです。

AKBを知らない人でも、目にしないことはないでしょうから、それをこういう視点で見てるオトナがいるというのも面白いのではと思います。



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