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2008年01月26日 (土) | 編集 |
伊坂幸太郎。

ネタバレアリ。
読んだ人しか分からない感想もアリ。

ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎

ゴールデンスランバー
フィッシュストーリー 魔王 ダイイング・アイ 死神の精度 砂漠
by G-Tools

ちょっと久しぶり。
まだ読んでないものもあるが、すっとばして最新作を読む。
首相暗殺の濡れ衣を着せられ、逃げる男・青柳。
青柳が逃げるさまを伊坂節で展開。

もうねぇ、

良い!

の一言に尽きる。
伊坂は良いよ。
みんなも全部読みなよ。
ほんとに良いよ。
泣く話でもないんだけど、感動しちゃったよ。
文字だけでは伝えられないこの感動。
色々あるけど、あったかい読後感。
なんだろう、これは。

樋口の「だと思った」「たいへんよくできました」のくだりは鳥肌が立ったよ。
思えば、作中の“現在”では結局青柳と樋口は直接の会話はしなかったんだな。
「会話させようよ~」って思うが、そこは伊坂もあえて会話させなかったんだろうな。
会話したらしたで、すっきりするけどそれまでになっちゃうものね。
会話させないことに意味がある。

青柳視点と樋口視点で話が進むわけだけど、伏線の張り方とその回収、ストーリーの構築の仕方に感動。
ほんとに感動。
「あ~、ここで」って何度思ったことか。
「あれ、これ出てきたか?」って何度遡って伏線だったところを探したことか。

先が気になってしょうがなくて読みたくなっちゃうんだけど、待て待てそれをしたら味気なくなっちゃうと自分を戒める。
ページめくった瞬間にそのページの後半に目が行ってしまったりして、やはり待て待てと。
前半は、登場人物たちと伏線張り(あとで伏線だったと分かるわけだが)でゆったり目。
後半に来ると、もう止まらない。
一文字一文字読むのがもどかしい。
「もっと早く読めないのか」、と。

なんとなく人が軽く死にすぎた感じがある。
他の作品もこんなだっけ。
森田の死がずっと尾を引いたなぁ、自分の中では。
三浦の死も意外だった。

保土ヶ谷とか岩崎とか良い味。
こういう人物必ず出すよね、伊坂。
好きですよ。

青柳両親のところに来た「痴漢は死ね」も良いね。
もうほんとに全部良いんだよ。

後半の後半、伊坂は、青柳に演説させるかどうか迷ったんだろうか。
迷いなく、逃げるというストーリーにしたんだろうか。
青柳の演説を聞きたくもあったな。
「権力の横暴に対する憤りをぶつけ、逃げる、」みたいな。
でも、もう、そうではないストーリーで読んでしまったからどうしようもない。
ひとたび一つのストーリーでえた感動の大きさは、ラストを変えて読み直しても味わえないのだ。
良し悪しではなくて、大きさね。
波となって押し寄せる感動だから、ラストだけ違っていても同じストーリーをなぞる以上は、大きな波にはなりえない。

脱線した。
顔を変えるというラスト。
戸惑いはした。
戸惑いはしたのだけど、「たいへんよくできました」がそれを吹き飛ばした。
「そうか変えてしまったか…」と思ったのだけどね。

読み終わった瞬間は、「ああどうして終わってしまうのか」、と。
読んでる最中は早く早くと思っていたくせに、終わるとなぜ終わってしまうのかと。
それくらい良かったですよ。



* * * * *
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まったり読書日記ゴールデンスランバー 〔伊坂 幸太郎〕
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コメント
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
すごい作品でしたね。
いっぱい心を動かされました。
確かにあんなに急いだ気持ちで読んでたのに、読み終わったらもったいなくてちょっと寂しかったです。
2008/01/28(Mon) 18:41 | URL  | ちきちき #-[ 編集]
月さん こんばんは。はじめまして。
TBありがとうございます。
ホント「良い」の一言に尽きますよね。
数々の感動的なセリフがツボでした。
伏線も素晴らしいし。伊坂さんの頭の中を見てみたいです。
2008/01/28(Mon) 21:23 | URL  | naru #z8Ev11P6[ 編集]
>ちきちきさん
>確かにあんなに急いだ気持ちで読んでたのに、読み終わったらもったいなくてちょっと寂しかったです。
ですよねー。
読者のわがままといえばわがままなのかもしれませんが、終わってしまうと寂しいですよね。

ところどころ社会風刺的なところ(と思ってます)なんか、ちょっと考えさせられたりしながら読みました。
2008/01/29(Tue) 22:04 | URL  | 月 #-[ 編集]
>naruさん
ぼくも「どうしてこんなセリフを言わせることができるんだろう?」と感心しながら読みました。
伏線も、セリフも、よく考えられてますよねー(「考える」というのではなく、「自然に出てくる」ということなのかもしれませんが)。
伊坂の脳みそ、うらやましいです。
2008/01/29(Tue) 22:07 | URL  | 月 #-[ 編集]
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