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2007年10月05日 (金) | 編集 |
水晶のピラミッド (講談社文庫)
水晶のピラミッド (講談社文庫)


ネタバレアリ。

島田荘司。
レオナも登場。

御手洗が調子悪いながらも解決に乗り出す。

前半は読者を惑わすための物語。
古代エジプトで考えられていた冥府の使者アヌビスをちらちら登場させる。
アヌビス…頭髪がなく、口が耳まで裂け、などヒトであれば異形の姿。
タイタニック号の沈没もストーリー上出てくるが…犯人でないスティーブ・ミラーを犯人と思わせるため、ミラーの動機付けとしての話。

当初死んだと思われたのはリチャード・アレクスン。
アレクスン家は兵器製造により財を成した一族。
その兵器によって死んだ者に怨念により呪われた一族だという。
アメリカの小島にピラミッドを模した建造物がある。
上半分はガラスでできている。
その横にある塔の7階の密室で溺死体で発見された。
ピラミッドではレオナらが映画の撮影をしていた。
解決不可能と思われた事件だが、レオナが御手洗に助けを求める。
ピラミッドと塔は回廊でつながれており、ピラミッドはポンプの役割を果たし、海水を塔へ流し込み溺死させたということで一応の解決。

解決したあとも物語が2章ばかり続いているので何だと思って読み続けたら、リチャードは生きていて、死んだのはリチャードの双子の兄ポールだった。
呪われた一族から逃れたかったリチャードはたまたまポールが溺死したことを奇貨として、上記のトリックに結びつくような痕跡を残しておいた。
御手洗はこれをも見破り、物語の終盤にてリチャードと対話。

レオナはますます御手洗に惚れ込み、いつでも助けに来てくれという。
このとき御手洗は白馬で助けに行くと約束。
これが『アトポス』での御手洗の登場シーンに繋がっていたのだな。
『アトポス』を先に読んだから、このシーンは吹いてしまったが、先に『水晶のピラミッド』を読んでいたら、「お、これはあのときの約束じゃないか」という感動だったかもしれない。
読む順番が違うだけで、感動の仕方がだいぶ変わるものだ。
そして一度読んでしまったからには、他方の感動は決して味わうことはない。
感動のあり方も一期一会か。

文明が東から西へ回っていると御手洗が語っていたのは本作だったか。
僕と同じことを言っていて、嬉しく思った。



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映画と本と、時々・・・ 水晶のピラミッド-島田荘司
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「本のことども」by聖月 △「水晶のピラミッド」 島田荘司

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