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2005年10月30日 (日) | 編集 |
やせている・太っている、というのは気になるポイントの一つだろう。
ワタシは男なので女の好みってのがもちろんあって、そういう男目線が女を駆り立てる一面もあるのかななどと思ったりする。

脂肪と言う名の服を着て 完全版
脂肪と言う名の服を着て 完全版


本作は、やせれば幸せになれると考えた太ったOLが主人公。
太った弱い女でないと安心できない彼氏やら、デブ・ブスを憎む同僚やらを含め、描写がしっかりしているので、引き込まれて一気に読んだ。
帯に書かれている「Diet or Die?」という言葉も印象的。

友人のブログで先に感想を読んでいたからか、同じ感想。
曰く、「出てくる登場人物のブス・デブや美人への憎しみも恐怖も、理解はできる。」
同感。コンプレックスがあると、そこをつつかれるのが怖かったり、うまくいってる人が疎ましかったり。

本作の中で心に残ったシーンを紹介したい。
やせた主人公が服を買いに行く。
店員にスマートだから服が似合うと言われ、“怒られなかった。それどころかほめられた。すごい、あたし”という主人公。
さらに、“あたしはもう「普通の人」なんだ。怯えることないんだ”と。
怯えて生きてきたがその原因がなくなり、“普通”になったと安堵する。
そんな描写に共感。

自分がコンプレックスだと思っていることについては、“普通だ”“人並みだ”というところに辿り着いて安心したいのだ。
でも実は何が“普通”で“人並み”か結局分かっていないから、いつまでも安心できない。
泥沼から抜け出せない。

主人公に対しエステの店員が言う。「心がデブだ」と。
そうなんだろう、きっと。
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