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2017年09月29日 (金) | 編集 |
銀翼のイカロス (文春文庫)
銀翼のイカロス (文春文庫)池井戸 潤

文藝春秋 2017-09-05
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花咲舞が黙ってない (中公文庫) ロスジェネの逆襲 (文春文庫) まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫) オレたち花のバブル組 (文春文庫) オレたちバブル入行組 (文春文庫) アキラとあきら (徳間文庫) 新装版 不祥事 (講談社文庫) カエルの楽園 (新潮文庫) シャイロックの子供たち (文春文庫) インデックス (光文社文庫)


帝国航空の再建を任された半沢。

過去の不正融資、それを指揮した常務紀本。
不正融資の行きつく先は政治家箕部。
帝国航空の再建を自らの指揮のもと名をあげたい政治家白井。
手腕を評価されたい弁護士乃原。
半沢を叩きのめしに来た金融庁黒崎。

紀本とその部下の画策に翻弄されつつ、最終的に倍返しを決める流れが痛快。

最後には、中野渡頭取の辞任、倍返しに協力してくれた検査部富岡の出向と、寂しいことも。

続編が出る場合、誰が頭取になってるんだろう。

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2017年09月26日 (火) | 編集 |
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)エマニュエル・トッド 堀 茂樹

文藝春秋 2015-05-20
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シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 ((文春新書)) 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書) グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書) トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書) 帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕 エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書) 自由貿易は、民主主義を滅ぼす 世界の多様性 家族構造と近代性 文明の接近 〔「イスラームvs西洋」の虚構〕


EUを仕切っているのはフランスとドイツと思っていたけど、ドイツらしい。

両国の歴史を振り返ると仲良かったことなんか一回もない、くらい言えそうだけれども、ともかく今はフランスがドイツに従う恰好になっている、と。

国を動かしているのはその国の金融機関である、とも。



2017年09月23日 (土) | 編集 |
グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)
グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)エマニュエル トッド 柴山 桂太 中野 剛志 藤井 聡 堀 茂樹 ハジュン チャン Emmanuel Todd

文藝春秋 2014-06-20
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グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書) 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書) 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 ((文春新書)) トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書) 帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕 自由貿易は、民主主義を滅ぼす 世界の多様性 家族構造と近代性 エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書) 世界を戦争に導くグローバリズム (集英社新書)


帝国主義はとうに終わったものと見る方もいらっしゃるしょうが、経済の場にうつり、前と変わらない。

自由貿易という言葉に「自由」とあって聞こえは良いかもしれないが、自由貿易をやれば自国の産業は守れないし、育たない。
ある程度保護しながらやるしかないけど、強い国に押し切られ資本がどんどん流れていく。
一方で、過去のアジア危機のときのように一斉に資金が引き揚げてエライことになるケースもある。



2017年09月20日 (水) | 編集 |
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)池上 彰 佐藤 優

文藝春秋 2014-11-20
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大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) 新・リーダー論大格差時代のインテリジェンス (文春新書) 世界史の極意 (NHK出版新書) おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書) 希望の資本論 ― 私たちは資本主義の限界にどう向き合うか 知の武装: 救国のインテリジェンス (新潮新書 551) 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫) 資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ (NHK出版新書) 世界を変えた10冊の本 (文春文庫) 賢者の戦略 (新潮新書)


池上彰、佐藤優。

世界がどういう状況にあるかを二人が語る。

歴史と宗教を学び、いま世界がどういう状況になって、動いているのか知りましょう。
情報収集は母国語が一番効率が良い。

色んなことを知っているし、牧歌的な方々ではないから、話の筋も分かりやすい。



2017年09月17日 (日) | 編集 |
家族という病 (幻冬舎新書)
家族という病 (幻冬舎新書)下重 暁子

幻冬舎 2015-03-25
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家族という病2 (幻冬舎新書) わたしが子どもをもたない理由(わけ) 最後はひとり 自分に正直に生きる (だいわ文庫) 家族という名のクスリ 不良老年のすすめ (集英社文庫) もう人と同じ生き方をしなくていい―私の人生心得帖 贅沢な時間: 素敵な大人は、心を遊ばせる術を知っている (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ) ちょっと気のきいた大人のたしなみ 若者よ、猛省しなさい (集英社新書)


話の大筋として、
「家族」を重く捉えすぎている、重要視しすぎている、結果縛られることになっている、
という話。

「家族だから〇〇」という言説にとらわれずに、個々の人間として向き合ったらどうかという風にも読めた気がする。

読み手がどういう家族とともにあるかによって、本書の見え方もだいぶ変わるだろうと思われる。
自分は共感できる方だった。


余談。
「家族の縛りから離れられない」というくだりから、大学のある講義を思い出した。
法社会学の授業だったが、殺人事件がなぜ起こるかって、殺人そのものが目的でない場合を除けば、加害者・被害者が逃れられない関係にあるから殺すしかないというところに行きついてしまう場合があって、たいがいの殺人は家族で起こる、と。



2015年11月27日 (金) | 編集 |
ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
ロスジェネの逆襲 (文春文庫)池井戸 潤

文藝春秋 2015-09-02
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オレたち花のバブル組 (文春文庫) オレたちバブル入行組 (文春文庫) 銀翼のイカロス 下町ロケット (小学館文庫) 民王 (文春文庫)


池井戸潤。

半沢直樹シリーズ。

企業買収にからめた倍返し。
出向先社員も惹きつけ、策を弄する敵を粉砕。
毎度のことながら物語の展開がうまい。



東京中央銀行の子会社東京セントラル証券に出向した半沢。

電脳雑技集団が東京スパイラルを買収する案件の相談を受けるが、東京中央銀行にアドバイザーの地位を持って行かれる。
フォックスが東京スパイラルのホワイトナイトとして登場するが、それは東京中央銀行の描いたシナリオ。
電脳雑技集団による買い付けに加え、支援に見せかけてフォックスが東京スパイラルの株式を取得することで、一気に買収を進めるという絵だった。

東京セントラル証券は逆に東京スパイラルから買収阻止のためのアドバイザーの委託を受ける。

実は、フォックスは経営難、電脳雑技集団は粉飾決算を行っていた。
これを知るに至り、東京中央銀行の役員会議に乗り込んだ半沢は、東京中央銀行の三笠副頭取、伊佐山証券営業部長を論破。
東京中央銀行は電脳雑技集団の買収資金の支援を行うのを中止。

かくして、東京スパイラルに依頼された買収阻止を達成、粉飾決算会社への支援をする寸前の東京中央銀行も救う結果となる。

子会社にいながら親会社にたてついたということで半沢は東京中央銀行に戻る道を失ったかに見えたが、中野渡頭取が優秀な社員だからと営業二部次長として戻ることに。



半沢が、部下の森山を諭すセリフが良い。
自分も常々思っていること。
気に入らなければお前が変えろ。
仕事は客のためにするもんだ。



2015年11月22日 (日) | 編集 |
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)浅川 芳裕

講談社 2010-02-19
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TPPで日本は世界一の農業大国になる 日本の農業が必ず復活する45の理由 日本農業の真実 (ちくま新書) 日本は世界4位の海洋大国 (講談社+α新書) 「食料自給率」の罠 輸出が日本の農業を強くする


ちょっと前の本であり、書評を見ていると真偽定かでないところもある様子。
とはいえ、国の発表を鵜呑みにしていてはいけないとの主張は分かりやすく語られている。



2015年11月18日 (水) | 編集 |
最後のトリック (河出文庫)
最後のトリック (河出文庫)深水 黎一郎

河出書房新社 2014-10-07
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夜の床屋 (創元推理文庫) その女アレックス (文春文庫) 花窗玻璃 天使たちの殺意 (河出文庫) 白砂 (双葉文庫) ○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)


ネタバレあり。

島田荘司が解説を書いているので期待して読んでみた。
読みやすくはあったが、タイトルほどのインパクトではない。





ミステリーにおいていろんなトリックが使い尽くされ、残るは読者が犯人というものしかない、という話。

友人の連帯保証人になった香坂誠一が、別の友人であり作家である私に手紙を送ってよこす。
(香坂と私が友人であることは物語後半で明かされる。)
トリックをあげるからアイデア料として2億円で取引しないかと。
そんなバカな話はないと思いつつ、魅力を感じずにはいられない。

一方で麻薬取引で外国人が遺体で発見される。
容疑者が香坂で、警察がやってくる。

香坂は人に文章を読まれると、それを敏感に感じ取り体調が悪くなるという“能力”の持ち主だった。

自殺では保険金がおりず、妻子に金を残せないので自然死に見えるよう、作家である私に手紙をよこし、自分の過去の恥ずかしい思い出をさらし、それを私が連載小説にすることで、世の人に読まれ、よって体調悪化の末に死ぬという計画だった。

だから、香坂の文章を読んだ読者が犯人なのだ。



2015年11月07日 (土) | 編集 |
新世界より(上) (講談社文庫)
新世界より(上) (講談社文庫)貴志 祐介

講談社 2011-01-14
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新世界より(中) (講談社文庫) 新世界より(下) (講談社文庫) クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) 青の炎 (角川文庫) 天使の囀り (角川ホラー文庫)


貴志さんもハズレがないと思っている作家さんの一人。

念動力を使える人々が住む集落。
集落からは出てはいけない、周囲には奇怪な生物がいる、という日本のようで日本でない世界。

早季も中学生頃に同年代の友達ともども念動力に目覚め、その扱いを学ぶ学校へ進学。
しかし次第に世界の決まり、成り立ちを知っていき・・・。
ある日平和がやぶられ、集落は壊滅の危機にさらされる。

SFチックな様子ながら、しきたり、差別など古くからある概念も取り込まれていて、一見平和な古き良き日本、の雰囲気を感じたりもする。
その実はエグイ、グロテスクな世界。
貴志さんはそういうのが得意のように思う。
化け物の怖さではなく、理性を失った人間の怖さというか。
だからSFチックでもリアリティをもって怖いと感じるのではないかと。



以下備忘のためのネタバレ。



念動力を使える人類だけが残った世界。
むかし念動力を持つ者、持たざる者の間で戦争が起こり世界が崩壊。
生き残った念動力を使える人類が各地に集落を作って暮らしている。
念動力の暴走をコントロールしながら。
コントロールできなくなった者は処分され、周りの者からは記憶が消される。
集落の上層部がそのあたりをコントロールしている。

念動力の学習の過程で集落の外をまわってくるというものがあるが、早季たちは図書館データを持った“ミノシロモドキ”に遭遇する。
“ミノシロモドキ”により、どのようにして今の世界があるかを知ってしまう。
集落では“ミノシロモドキ”は忌むべきものという位置づけだったが、世界の成り立ちを知ってしまうからそういう位置づけにされていたというわけ。

集落に戻る過程で人語を解するバケネズミの戦いに巻き込まれる。
苦労の末集落に戻るが記憶は消される。
念動力も使えなくされるが、使い始めた際の真言(マントラ)の隠し場所を覚えていたことがきっかけで再び使えるようになる。

念動力(呪力)は絶えず人々から漏れ出し、周囲を異形化してしまう。
そのため集落の周囲はしめ縄で囲われ、人々は無意識のうちに漏れた呪力をその外へ向けていた。
そのように育てられ、無意識にそうなるように仕向けられていた。
結果、外の世界には、かつては存在しなかったような生物があふれることとなった。
1000年前。
人類の争いが終わったときから。

バケネズミは呪力を使えない人々を、呪力を使える人々が隷属化したものだった。
ネズミとかけあわせて、そういう“生き物”を作った。
(物語の終盤にDNA鑑定の結果そうとしか考えられないという会話が挿まれる。)
同時に、呪力を持つ人間は、同胞たる人間に呪力を発動したら心停止して死ぬ仕組みが組み込まれた。

早季の友人のうち、守と真理亜は集落からぬける。
その10年後バケネズミが集落に攻撃を仕掛ける。
指揮するはスクィーラ(野狐丸)。
守と真理亜の遺児である少年がバケネズミの中で育てられたため、人間に呪力を発動できる。
少年自身は、バケネズミの中で育ったため人間を同胞とは認識せず、心停止の仕組みが働かなかったからだ。
そうやって集落の人間の呪力に対抗しながら攻撃を仕掛けてきた。
早季と覚、そして、野狐丸と部族が異なるために襲われ、部族をほぼ全滅させられた奇狼丸が、野狐丸と少年に対抗すべく逃走。

廃墟である東京の地下洞窟にて、少年に、奇狼丸を覚と錯覚させ呪力を発動させる。
奇狼丸は死ぬ間際に自分の姿を少年に見せる。
少年は、“同胞であるバケネズミ”を殺してしまったと認識し、心停止する。
早季と覚は、少年の攻撃を受けずにバケネズミに呪力を発動できることとなり、野狐丸を捕えて集落に帰還。

早季が集落の代表に。
集落の生き残りはバケネズミ全体に報復を開始するが、早季・覚と奇狼丸との約束もあり、女王バケネズミらは生かす。
野狐丸は、呪力により、痛みを感じながら死ぬことはできずに永遠に苦しむという刑を受ける。
のち、早季は野狐丸を焼き、苦しみから解き放つ。

残った人類が過ちを繰り返さないことを願ってこれらを記録した、というテイで物語は終わる。



2015年11月04日 (水) | 編集 |
銀行大統合 小説みずほFG (講談社文庫)
銀行大統合 小説みずほFG (講談社文庫)高杉 良

講談社 2004-12-14
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新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件 (講談社文庫) 銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む (新潮文庫) 呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫) 小説 日本興業銀行(4) (講談社文庫) 呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)


みずほの統合に至るまでと、経営後しばらくの間までを、小説の形にしたもの。
こういう本があると理解しやすい。

遠慮したり譲れなかったりと、多くの人たちの思いが交錯するので、大なり小なり物事を決めるのがほんとに大変そう。
そして、“平和的解決”として落としどころを決めた結果かえって中途半端なことになったり、どこかで情報が正しく伝わらない構造となったりで、のちのち問題が発生することになる。
ここが一番の教訓だったような。

元どこどこ社員のプライドとして云々とかそういったことは捨てなければならないんだろうけども、それを否定しては自分が否定されるような感じがしてできないんだろう。
過去を否定するのではなく、今までと今からでは状況が異なるから、今からに即した判断をすれば良いだけ、のはずだが。
こういうのは当事者になってみないと分からないものだろうな。。。



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